「ん、これ?」
「少し前に友達が良いって言ってたのを思い出しました」
「ふーん、じゃあこれ見ようかな」
興味深そうにあらすじを観ている優衣。
優衣が?恋愛映画?!
おすすめしたのはわたしだけどまさか乗ってくるなんて思わなくて、驚きで手が止まる。
優衣も恋愛映画とか見れるんだ。
なんか新たな一面を見れたみたい。
動きが止まってしまっているほうきをそのまま持ち上げて、掃除道具を片付けていく。
ゴミを回収できて、わたしがやるべきお仕事は全部終了。
ソファーに体をあずけてくつろいでる優衣を見ていたら、わたしがいるのがなんだか申し訳なく感じる。
せっかくのフリータイムで映画を見る優衣の邪魔にはなりたくない。
画面に夢中になってるになっている優衣を横目にすべての道具を手に持って部屋をぐるりと見渡す。
ベッドもきれいで、パッと見たところホコリらしきものはない。
乱れがないかを見て、完璧なことを確認したら、扉の前まで行こうと優衣の座るソファーを通り過ぎたとき。



