近距離恋愛はむずかしい




「王道幼なじみルート、ですね」

「なにその少女漫画みたいなやつ……」

「今の菫先輩の状況言っただけですよ」




合ってるの”幼なじみ”だけじゃん。





「じゃあ、晴海くんとだったら後輩ルートなんだ」





ちょっとの反撃。

さっきからもてあそんでくるのはそっちなんでから、これぐらいのからかいはいいでしょ。



幼なじみルート、ならぬ、後輩ルート。



でも晴海くんの反応はわたしの思っていたものとはだいぶ違って。





「そうゆうこと言っちゃうんだ」

「っ、え」




―と、一瞬どきっ、としちゃうわたしも晴海くんにはバレたと思う。




わたしの反応に満足そうに笑った。

楽しい、って感じに。




「菫先輩、こっち来な」




ソファから気だるげな声が降ってくる。