でも奏斗くんは動き出す気配すら見せない。
だから開けられたボタンを止めて、リボンをつけながら奏斗くんを聞いてみた。
奏斗くんは特に顔色変えずに。
「もう少し側にいてもいいでしょ?」
なんて言ってのけた。
「な、、なぜ?」
「考えてみたら、先輩と放課後の1時間ぐらいしか入れないから」
だから、今日はもう少しね。
なんて意味ありげな微笑みとともにふんわり言われた。
全く返答になってないけど。
「じゃあ、あとどれぐらい?」
「……あと10分」
わたしの問いに少しの間の後、そう返ってきた。
だからてっきりもう1回寝ると思うじゃん。
でも奏斗くんは起き上がったら座って。
「先輩って、もしかしてばか?」



