このお屋敷は3階建てで、優衣の部屋があるのは2階の1番奥の部屋。
キッチンがあるのは1階なので、イギリスのお城にでもありそうなアンティーク調のレッドカーペットの引かれた階段を上って2階に行く。
1階のメイドたちが慌ただしく動く空間とは違って、2階は静まり返っている。
2階には神楽家の方々の部屋が集まっているけど、優衣のお父さんである神楽社長は仕事人間でこの家に帰ってくるのは年に数回。
優衣のお母さんも自由奔放な方で年の半分は旅行にお出かけになさっていて、今はフランスにいるとか。
だから今いるのは優衣だけ。それに2階の掃除は昼の終わらせていることもあって、メイドもいなくてわたしの足音がフロア全体に響き渡っている。



