「あ、あの晴海くん。
いつ起きる予定なのかな…?」
放課後のもう人のいない図書館。
わたしは首を傾げて問うてみた。この図書館のソファで寝ている張本人に。
晴海くんにはある習性がある。
それは、どこでもすぐ寝る。なんてもの。
特にこの図書室のソファなんて、一回頭を座面に付けたら終わり。すぐに寝て満足いくまで起きることなんてない。
あんなに頼もしくて神様にまで見えていたのは初めて図書館に来たあの日だけ。
晴海くん七不思議に勝手に追加させてもらうと。
『晴海奏斗はどこでもすぐ寝るべし』
なんて書いちゃうかもね。
「晴海くん、もうすぐ時間来るよ」
もう部屋の中は薄暗くなってきたし、静かだし。
こんな状態で実質一人とか心細すぎるし、何より晴海くんが起きてくれないとわたしも帰れないんだから。



