聞こえてくるお馴染みの音楽。 「もしもし?」 『さっきぶりだね。菫』 「さっきにも程があるでしょ」 かかってきた優衣からの電話に出たら、ベッドから起きて、カーテン開けたらベランダに出る。 そしたらやっぱり。 『すごい。何も言ってないのに出てきた』 「そんなお化けみたいに言わないでよね」 わたしの部屋のベランダから見える優衣の部屋。何となく見たら、優衣もベランダに出て、手すり柵に頬杖ついてこちらを見ている。