けど、頬杖をついてこちらを見下ろす人物が「おはよ」なんて言うから一気に目が開いた。
「、わ!?」
優衣がすっごい、こっちを見ている。
あんなに暗かった部屋には明かりが付いていて、寝ていたはずの優衣はベッドから出ていた。
「あれ?わたし寝てた??」
部屋の中でのことが衝撃的すぎて、心のどこかで夢だと思ってたけど夢じゃなかった。
寝てしまったことへの驚きと起きたら国宝級イケメンが目に入ってきたことへの驚きで、雷にでも打たれちゃったのかなってぐらい体が固まる。
とりあえず起き上がって時計を見たら、あれから40分程が経っていた。
困惑するわたしを他所に「水とジュースどっちがいい?」なんて当たり前かのように聞いてくるから。
「どっちも飲める……」
「じゃあどっちもね」
どっちでもいい、って意味で言ったつもりなのに、どろどろに甘い声でそう言った優衣はドアノブに手をかけて外へと出ていった。



