近距離恋愛はむずかしい




真っ暗闇のなか、わたしたちの吐息だけが響いている。





「…かわい」

「は…」




優衣はわたしから手を離したら、自分自身もベッドに体を寝かして、わたしの間に手を滑り込ませたらぎゅっと抱きしめる。





「菫、わかったでしょ。男の部屋にひとりで来たらダメだよ」




優しく頭をなでられて、また体がビクッて反応する。




「すみれ、一緒に寝よ」





優衣は布団をかけて、わたしのおでこに頬擦りするように顔を寄せてきた。




「え!?無理だよ!?こんな状態で寝られないよ!」





そうやって抗議してるのに清々しいまでに無視されて、背中と頭を優しく撫でられた。





「菫のこといっぱい疲れさせちゃったし、俺も疲れた。だから二人で充電しよう」




優衣はとっても温かかったし、ベッドはびっくりするぐらいフカフカだし、撫でられる部分は心地よくて。



自然と瞼も重くなるもので。



わたしは自然に任せて、真っ暗な部屋の優衣のベッドで寝てしまった。