近距離恋愛はむずかしい




そしておろされたのはきれいに整えられたベッドの上だった。気づけば背中はマットレスで、視界は優衣の顔と天井しか見えない。




「ちょ、優衣!?何して……っ」

「逃げるなら今のうちだよ」





ばたばたしていたら、するりと指が絡まれて、両手がぎゅっと握られる。しまいには割って入ってくるように両足の間に体を滑り込まれる。




ずるい、逃がす気なんてないのに。

逃げられないとこまで追い込んだくせに。

理性も頭もぐらぐら、ぐちゃぐちゃ。




「っ、近……っ」

「そりゃ近づいてるからね」




鼻がぶつかるくらいまで顔を近づけられる。

真っ暗だからどこにいるかなんて正確にわかんないのに、優衣の熱が肌で感じられて、ほんとすぐそばにいるってわかっちゃう。




「まってよ……さすがにわたしたちには早いって」

「菫、今からされることわかってるんだ?」

「っ、そ、それは優衣のほうでしょ!」

「ご名答だね」




ぶわり、と顔が熱くなるわたしを優衣はクスクス笑うだけ。