「好き」
「え?」
思わずこぼれちゃった言葉に口元の手を置く。
一回声にしちゃったらあふれ出てくる。
好きの気持ちと涙。
口元抑えてしゃがみこむあたしにふわっと掛けられるジャケット。それも苦しくてただ泣いた。
朝おきて、ため息ついて。
そんなことがいつの間にか癖になった。
もっと恋って楽しいもののはずなのに。
きっと今からあたし、振られるんだろうな。
きっとこんなつらい恋、今日が最後なんだろうな。
「……あたしね、なんだかんだ言って優衣くんのこと王子様って言い始めた時から好きだったんだと思う。きづいてた?」
「……ううん」
「だよね。
だぶん、気づかれないように隠してた、見ないようにしてた。でも今日、朝起きた時の決めたんだ。今日で終わりにしようって」
こうやって二人で座りこんで終わるとは思ってなかったけど。



