近距離恋愛はむずかしい




「いつも学校で会ってるのに、いまさらここで話すことなんてないよね」

「でもいい機会かも。優衣くんのこといろいろ知りたいし」



なんて言って運ばれてきたジュースを飲んだら、優衣はふふっと笑いかけた。



「確かになんだかんだ言って椿のこと知らないかも」

「でしょ?お互い秘密主義だから」



優衣くんのことなんて、あたしはなんも知らない。

家では何をしていて、好きな食べ物は何で、嫌いな食べ物が何か。



「あたしね、意外とゲーム好きなんだ」

「それは普通に意外。でも俺も結構するよ」

「ぜったい、優衣くんの思ってるゲームじゃないもん」

「椿はFPSだね」



ぱっと見上げる優衣くん。

あたしの反応見てまた面白そうに笑ってる。

嘘!あてられた!