正直憂鬱。
だって優衣さまの隣なんて、12年も見てきたなら菫以外にピッタリな人いないことも優衣さまもきっとそれを望んでいることも分かる。
そんな二人の間に、こんなどこのどいつだよ!みたいな。
物語の中盤にポット出で出てくるような人がいるなんて、普通に邪魔。
あたしだったら思ってしまうかも。
近寄ってくるなって。
菫のことは大好き。優衣さまだって。
いつも優しくて、柔らかく笑っている菫に拒絶なんてされたら、あたしはどう立ち直ればいいのかわからない。
「椿様。優衣様到着です」
会いたくないな。
12年の仲の人と堅苦しい着物なんて着て会うの恥ずかしい。
いつもの制服姿見慣れちゃってちゃんとあたしだって気づくのかな?
ま、気づかないほうが面白いかも。
ピンクと赤の着物なんて着てる自分にため息。
別にわたしに拒否権ないもんね。



