「優衣。眠いの?」
「うーん。ちょっとね」
ひじ掛けにほおづえをついて、目をとろんと溶けてしまいそう優衣はわたしから見たらちょっとどころじゃないぐらい眠そうに見える。
「屋敷につくまで寝ていたら?近づいてきたら起こしてあげる」
「じゃあ、お願いしようかな」
そう言って目をつぶった。かと思ったらわたしの肩に優衣の頭が乗った。
「……っ!!!」
思わず声に出そうになるのを手で押えてなんとか抑える。
わたしが慌てているのに対して優衣はすぐに体の力が抜けていって、少しするとコクリ、コクリと頭が上下し始めた。
寝ていいって言ったけど、まさかわたしの肩で寝るとは思わなくて、思わず体がガチガチに固まってしまう。



