近距離恋愛はむずかしい




「こっちの想定の5倍ぐらいは打ち解けてて4人で驚いたよね」

「なんか、恥ずい」

「いい事じゃん」




テレビに流れる映画はいつの間にかラブシーンに変わってて、ぼんやり見ててなんか虚しくなる。




「今でも優衣のメイドにしたことは神楽としては後悔ない。でも親としては少し後悔してる」




お父さんもわたしも視線はテレビ。




「優衣と菫の関係を壊した気がしてならないよ」




胸がぎゅっとなった。
違う、違うってわたしは言えるのか。




「今日さ、優衣に聞かれたよ。
菫は元気ですかって。あと家に行きたいともいわれた。僕はびっくりしたね。優衣は菫にこんなめんどくさい事出来るようになったんだってね」




お父さんの言いたいことがわかって少し身構える。
そんなわたしを笑って、頭を撫でた。




「思春期の青年たちにこれ以上踏み込まないから」

「だいぶ踏み込みすぎです」

「それはごめんね。
僕からしたら優衣も息子同然だから思わずね」