「好きになったきっかけってよりは結婚したきっかけかもね」
「だいぶ重症だね」
「ははは……そうかもね」
お父さんは目を細めて視線を映画に戻した。
「恋愛って正直疲れるんだよ。僕はそう思ってた。なんでこんなに人に時間を割かないといけないんだろうって。でも好きすぎて重症化したらそんなのどうでも良くなる」
恋愛のコツは重症になること
クッキーをひとつ、摘んだらわたしの口元に持ってきた。それをわたしは食べる。
「こうやって、別にひとりで出来ることをやってあげたくなる。やってあげるから意味あるんだよ」
僕はそんな人に2人も出会えて幸せだよ、なんて言って頭を撫でられた。
あ、あまりにもかっこよすぎる……!!
なんだこの人!!!発言がさっきからそこら辺の王子様でも勝てないぐらいかっこいい!!
お父さん以上にかっこいい人いるのかな。お母さんが一番の勝ち組なんじゃないかな。
お父さんには結婚指輪を絶対つけさせるわ。じゃないと取られちゃう、って前に顔を可愛く膨らましたお母さんがお茶目に言ってたけど。
その気持ちすっごいわかるかも。
これはどこでもモテるやつだ。



