映画見ている2時間ぐらいは普通の親子として同じものに集中できるから。
それに家だったらおしゃべりもできる。
娘のわたしから見ても可愛いお母さんと、思わず振り返っちゃいそうになるぐらいかっこいいお父さんの間に生まれたのは感謝せざる得ない。
おかげで優衣の隣に立ってもゴミを投げられないぐらいには身なりも整ってるし。
こうやって仲良く映画も見れて、神楽なんて縁もゆかりも無い人達とも仲良くできて。
「……お父さんはなんでお母さんと結婚したの?」
「突然だね?」
わたしの質問にお父さんは映画から視線を外してわたしを見てくれる。
「気になっただけだよ」
そう答えたらお父さんはニコって笑って「なんでかなぁー」なんて楽しそう考え出した。
「半分一目惚れで、半分は可愛かったからだね」
「それどっちも一目惚れじゃない?」
「違うよ。お母さんが何しても可愛くなったんだよ。仕事でミスしてても、もちろん怒るけど心の中では可愛いって思うし。寝てても可愛いし。庭で転んで白のエプロン茶色に染めてきても可愛かった」
わたしのお父さんとお母さんは屋敷のメイドと執事見習いのときに出会ったって前言っていた。
そしてお母さんはよく「わたしなんてよく菫のおじいちゃんに怒られてたよ〜。動きが激しい!!って」なんて言っていた。
きっとわたしと一緒であわてんぼうで突っ走りやすい性格。
でもお父さんには困ると同時に可愛いって思ってたんだ。



