近距離恋愛はむずかしい




「別にわたし優衣としゃべるの嫌いじゃない」

「そうゆうことじゃなくて」




一気に視界が暗くなるから驚いた。

そしてまた明るくなっととき。

首に赤色のはちまきが巻かれていた。




「はちまき、交換しよう?」

「え、なんで……?」




ぽろってこぼれてしまった言葉に優衣は顔をしかめる。




「人生で一回ぐらいは好きな人と交換してみたかったから」

「…………そうなんだ」




さらって爆弾発言されたはずのに、妙に冷静にその言葉は受け入れられた。

だからわたしも頭に巻かれているはちまきを解いて優衣に渡す。





「わたしもはちまき交換するの夢だったからうれしい」

「…………」




首に巻かれたはちまきを頭にまき直す。

せっかくチェックしたばっかの髪が崩れてしまわないように、くるっと回転したら窓に反射する自分の姿を確認して。