廊下に出て歩き出す。 やっぱりあの日から優衣との距離感が完全にわからない だから怖くて会えない。 二人っきりで会いたくない。 もう少しだけ時間がほしい。 「ドゥフ!」 ……ぶつかった。 ダメだ。 考え事してたから完全に前見てなかった。 「すみませ……ん?」 ふわっと香るさわやかな柔軟剤の香りとその人の香り。 記憶に鮮明にあるにおいに わたしはゆっくりと顔を上げた。