準備していたお弁当をその場において立ち上がる。
「今のうちにトイレ行ってくるね」
「すぐ帰ってきてねー」
「はーい」
会場に流れる音楽を聴きながら運動場を歩いて、トイレの鏡で、顔と髪型のチェックをする。
最後の体育祭。
最後ぐらいおしゃれしたいということで髪型は咲奈にハーフアップにしてもらった。
あんなに暴れてるのに崩れてないのはなんの魔法だろう。
咲奈は魔法使いだったのか。
自分の写る鏡をじっと見る。
わたしはあの女の子たちよりも可愛さも美しさもきっと劣ってるし、優衣への愛もあの子たちのほうが何倍も持っているはず。
そんなわたしが優衣の近くにいて……。
そこまで考えてやめる。
こんなの考えたっていいことないもん。



