「実はさ、わたし負けるのめっちゃ嫌いなんだよね」
突然、咲奈があまりにも、びしっていうから拍子抜けしちゃって。
隣の朝陽と優衣の三人で見つめあっちゃったら、楽しそうな笑い声がすぐに聞こえてくる。
「あははは!!
咲奈が負けるの嫌いなんてこと6歳のころから知ってるわ!」
「まさか俺らが知らないとおもったのか!?」
「そんなわけないでしょ!!」
咲奈のこの言葉、同じ学年の人からしたら衝撃的な発言に周りのみんなも大笑いしている。
「え!!隠してるつもりだったのに!!」
「成績が菫に負けた時とか、ちょっとしたじゃんけんのときも。しょうもない勝ち負けでも負けたらイライラしてるからな」
「確かにイライラしてたけど……!」
ま、つまりは咲奈の機嫌をよくするためにも勝てばいいのね。
そんな優衣の言葉で一気に空気が引き締まる。


