近距離恋愛はむずかしい




「なんか急に暑いっすね」



なんて言うと、晴海くんは片手で髪をかきあげて苦しそうに眉間にシワを寄せる。



「さっきまでクーラー効いた部屋にいたしね」



考えてみれば、大モテ男の晴海くんは誰かとはちまき交換はするんだろうか。

たぶん、いや絶対するんだろうな。

というかさせられるのか。



「どうしましたか、今川さん」

「いや、ごめん」


思わず晴海くんに視線を向けて固まっていたらしくて、指摘させるとなんだかんだ恥ずかしい。



この際、わたしが交換できることなんて、もう必死に懇願するしかないんだろうな。


まぁー、する相手もいないけど。



そこまで考えて、下がっていた視線をバッ!とあげた。

そして思いっきり晴海くんを見る。



「晴海くん!!」

「は、はい?!?」



突然わたしが声を上げたことで驚いたのか目がまん丸。
そんな晴海くんに思い切って聞いてみた。



「晴海くんは明日誰かとはちまき交換するの?」

「よ、予定は無いですけど」



その言葉に分かりやすく顔が笑顔になるのがわかる。



「じゃあ、わたしと交換しない!?」

「は?」