聞いたわたしが悪かった。
自爆だ自爆。
聞いたっていい事ないってわかるのに。
「こんな話いいから帰ろう。
もう5時半」
そんな言葉につられて周りを見渡すと確かに図書室にはもう私たちしかいなかった。
「人の恋愛なんて聞いても面白くないでしょ」
「いやいや、面白いって。
だからさ、聞かせて」
「じゃあ今川さんの話も聞かせてくれるならいいっすよ」
思わむ提案に晴海くんへと顔を向ける。
自分で人の恋愛聞いても面白くないって言ったくせに、こっちには聞いてくるんだ。
「別に、私に恋愛の話なんて、」
ない、と言うには嘘になってしまうのかな……。
あの、優衣とのキスは……。
て、何を考えて!!
ぶはっと顔を赤くなるのがわかって、反射的に右手で顔を隠す。
「明らかに何かあった人の反応ですよ、それ」
そんな私を絶対見逃さないと、じーと見つめてくる晴海くん。
逃げようと視線を外しても、ジリジリと感じる「話せ話せオーラ」
「やっぱり恋バナはやめよ」
「自分に不都合になったら逃げるなんて、酷いなぁー」
「これが生きるコツです!」



