「俺は菫が好きだってこと、分かった?」 優衣は首をこてっと傾けて流し目で言った。 もう一度訪れるシーンと静まる空間。 顔はまた真っ赤に染まり始めて遅れて心臓もドクンっとなり始める。 切実に聞きたい。 こんなかっこいい人にあらがえる人はこの世界にいるんでしょうか。 また意地悪く笑った優衣は むにゅっと人差し指がわたしの唇に押し付けて。 「ちゃんと覚えなよ。 頭が覚えてくれないなら、体で」 そんな甘くて甘い言葉は人の心を瞬時に奪うのには十分すぎる即効性があった、と思う。