▷優衣side
当たり前の日常の小さな変化は、徐々にひろがっていって。
その広がりは案外気づけないものなのかな。
なんて、ふと思っちゃった自分がなんだか面白くて笑いが込み上げてくる。
さすがに痛いか。
なんて思うけど視線の先にある光景は事実そのもので、俺の心を揺らすには十分すぎる。
確かに最近一緒に行動する頻度が落ちたよな。
小学生の頃は毎日一緒に登下校して、家からこっそり抜け出して公園とか行ったっけ。
菫はすっごい足が早かった。
だから毎回2人だけで鬼ごっこして遊んでた記憶。
中学生の時もなんだかんだ一緒にいたし。
でも明らかに小学生と中学生とじゃ距離はぐんっと離れて、でもそれは当たり前だと思って。
そうやって当たり前が積み重なってどんどん、菫との距離は離れていった。
だからだよ。
外から見える教室から、菫の姿が見えた時足がピタリと動かなくなったのは。



