「こんなに仲良しだったら今のお見合いの話もなくして、2人がくっつけばいいじゃない!」
ガチャン……!!!
奥さまの言葉が聞こえた瞬間だった。
隣つまり優衣からものすごい音を立てて金属音が鳴った。
音にびっくりして反射的にわたしも音の鳴るほうを見る。
え、フォーク……!
見えるのは優衣の持っていたフォークが大理石の床に落ちている姿。
波紋のように小さくなっていく音を聞きながら、優衣の方をチラリと見る。
目を丸くして固まっている優衣。
みんながみんな唖然としている。
奥さまでさえ今まで見たことないぐらいにぽかんとした顔をして固まっちゃっている。
それもそうだ。
だって優衣が、あの優衣がフォークを落としたのだ。
親だって使用人だってきっと自分自身でも信じられない。
「す、すみません。つい」
みんなが固まってるとき、最初に口を開いたのは優衣でその言葉を合図にメイドたちが動き出して
落ちたフォークを拾い、新しいものがテーブルに置かれる。



