「優衣が謝ることじゃないでしょ?」
「そうだけどさ――………」
いつもに比べてちょっと子供っぽい優衣をなだめようと頭を撫でてみる。
「屋敷に連絡は?」
「ちゃんといってるよ。もう大慌てだろうね」
屋敷のメイドたちとお父さんのことを考えたらこっちが震えたくなる。夕食の準備に屋敷の掃除、奥さまの部屋の準備とごちゃごちゃだろう。
「スーツはどうしたの?」
なんだったら髪までセットしていて、奥さまに会うにしてはあまりにもきっちりしすぎてるようにも感じる。
「実は今日は会食があったんだ」
「えっ!」
「でもキャンセルにしてもらって今ここにいる」
なっ、なるほど……。とりあえずは納得。でも会食なんて予定、あったっけ?



