「はい、傷一つ付けずに帰ります」
「なら十分です。行ってください」
晴海くんの言葉を聞いて1歩進む。
そしてまた1歩。数時間は一緒に居たのに別れる時は特に挨拶もなくて晴海くんらしいと言ったら、らしい。
電気もついてなくて真っ暗な廊下を小走りでかけながらスマホを見てみると優衣からのメッセージ。
『先に謝る。ごめん』
…………え?なに??
そんな意味深で怖いメッセージ送られてきたら行く気が失せる……。
大袈裟なぐらいに大きな足音をたててやっと昇降口に着いたら急いでローファーに履き替える。
そしたらまた走って。
もう髪が乱れるとか制服が乱れるとか関係なし。とりあえず今は、急いで、優衣のとこに行かないと。



