近距離恋愛はむずかしい




スマホの画面を見ると、やっぱり優衣。


優衣からなんて、今日の記憶全部ひっくり返しても思い当たることがない。

これは出てみないと分からない、のかな。



「ごめん、出ていいかな?」

「……いいですよ」




おそるおそる、ボタンを押して、耳に押し当てる。




「……もしもし?」

『すみれ?今学校いる?』

「えっ、?うん、いるけど……」

『今すぐ帰れる?帰れるなら正門来て欲しい』

「えっ、と……帰れるけど、優衣今学校にいるの!!」




信じられない。今は5時45分ぐらいで学校が終わってからは1時間以上は経っている。

優衣はもうとっくに帰っているはずなのに。




『後で色々話すよ。とりあえず今は正門来てほしい』

「わっ、わかった!!」