「……………………」
「……………………」
大して長くない道のはずなのに、すっごく長く感じるのは、お互い何も話さないからなのか、それとも本当にゆっくりと進んでいるのか。
もう一度、彼を見てみる。
何考えてるんだろう……。
笑っていなくて、怒ってもいないし、かなしんでもない。
やっぱり晴海くんのことは数時間一緒にいても分からない。
気がついた時には、わたしたちの前に校舎へと入るための扉があって晴海くんが扉を開けてくれた
「ありがとう」
「いいですよ」
やっと言葉を交わした。
その時だった。
トゥルルル〜♪………トゥルルル〜♪……
突然音楽が流れて、驚いて体がびくりと反応する。それと同じぐらい。反射的にわたしはポケットに手を入れた。
電話だ。これは優衣からの音。



