「ただ帰り道が一緒なだけです。
それにこの制服着て歩いていたらまた狙われます」
わたしの数歩先で、体をわたしの方へ傾けて言った晴海くん。
相変わらず笑みの少なくて感情の読めない顔をしているくせに、注がれる言葉は温かくてすくぐったい。
やっぱり完敗だよ。この数時間で何回わたしは晴海くんに負けるんだろう。
「…………お迎えとかこないの?」
「みんながみんな、家に使用人がいるわけでもないみたいですよ」
それだけいうと一歩進む。わたしも晴海くんに置いていかれないように駆け足で隣に並んだら。
「先輩こそお迎えは?」
「わたしも、同じ」
「……じゃあ、一緒ですね」



