5時半を知らせる無機質な鐘の音が校舎内に響き渡る。それを合図に図書館にいた人が一気に動きはじめて、気がついたころには図書館には私たち二人だけ。
「鍵閉めるので出ていく準備してください」
それだけ言ったかと思うと立ち上がって、本が並ぶ方へと歩いていく晴海くん。
相変わらずの塩対応。
別に優しくしてほしいとは思ってないけど、もうちょっと柔らかく言ってくれてもいいと思うな。
なんて高望みする1日図書当番。
晴海くんとあったのは今日が初めてで、明日からは接点なんてなくなるんだから塩対応なんて当たり前。
カウンターに広がった作りかけのPOPと画用紙を集めて引き出しに戻そうとしたとき、不意に晴海くんが作っていたPOPが目に入った。



