「えっと、それはいい目立ちなの?」
「悪くはないと思いますよ。優衣さんについている優秀メイドって話だったので」
そんな話が回っていたなんて初耳すぎて、ぽかーんとしてしまう。
ゆいの……ゆうしゅう……めいど………?
「だから、意外でした」
ガタンと小さく音をたててカウンターに晴海くんが持っていたはさみが置かれる。
かと思うとずっと紙にあった晴海くんの視線がわたしに向けられて肩がドキリと揺れる。
何度見ても君の瞳には慣れない。
自分では制御できないほど体が固まってしまう。
「先輩がナンパにあって慌てていることも図書当番にテンパってることも」
わたしの隣。
場所は変わっていないのに、なんだかすごく密着しているような。そんな感覚。



