なんだかんだ学園に着きまして。
サングラスとマスクを確かめてから、入口で受付の列に並ぶ。
列はどんどん進んでいき、すぐに受付担当の生徒さんとのご対面となった。
あっ、中2のときに同じクラスになった男子だ……。
「招待状をお持ちでない方はこちらで名前を書いてください。パンフレットをお渡しいたします」
「……わかりました」
なんだか、昔のクラスメイトの営業モードを見るって、ものすごーく複雑な気持ちだ。
青空ひよりはハキハキしゃべる人間だったから、あえて私はボソボソと返事をして。渡されたボールペンで、紙に「佐藤そら」と偽名を書く。
下の名前は、カフェでの呼び名「ソラ」から。偏見だけどカタカナの「ソラ」よりはひらがなの「そら」って名前の子が多そうだから、ひらがなにしてみた。
苗字は、「人口が多い苗字ならどうせ1人くらい名前が『そら』な子もいるだろう」という非常に雑な考えで起用した佐藤さん。
つまりは、できるだけ実在する人間のお名前をお借りできたらいいかなぁと思って、どこかの佐藤さんがそらと名付けていることを祈ってる……ってわけ。
ちなみになぜ実在する名前がいいと思ったのかは、なんとなくその方が偽名だとバレなさそうな気がしたというこれまた雑な理由である。
良い子のみんなは真似しないで普通に本名を書いてね。
他の文化祭に行ってないからわからないけど、たぶん偽名書くなんて行為は警備がガバガバな白銀学園でしか通用しないと思うよ。
サングラスとマスクを確かめてから、入口で受付の列に並ぶ。
列はどんどん進んでいき、すぐに受付担当の生徒さんとのご対面となった。
あっ、中2のときに同じクラスになった男子だ……。
「招待状をお持ちでない方はこちらで名前を書いてください。パンフレットをお渡しいたします」
「……わかりました」
なんだか、昔のクラスメイトの営業モードを見るって、ものすごーく複雑な気持ちだ。
青空ひよりはハキハキしゃべる人間だったから、あえて私はボソボソと返事をして。渡されたボールペンで、紙に「佐藤そら」と偽名を書く。
下の名前は、カフェでの呼び名「ソラ」から。偏見だけどカタカナの「ソラ」よりはひらがなの「そら」って名前の子が多そうだから、ひらがなにしてみた。
苗字は、「人口が多い苗字ならどうせ1人くらい名前が『そら』な子もいるだろう」という非常に雑な考えで起用した佐藤さん。
つまりは、できるだけ実在する人間のお名前をお借りできたらいいかなぁと思って、どこかの佐藤さんがそらと名付けていることを祈ってる……ってわけ。
ちなみになぜ実在する名前がいいと思ったのかは、なんとなくその方が偽名だとバレなさそうな気がしたというこれまた雑な理由である。
良い子のみんなは真似しないで普通に本名を書いてね。
他の文化祭に行ってないからわからないけど、たぶん偽名書くなんて行為は警備がガバガバな白銀学園でしか通用しないと思うよ。


