今日は、白銀学園で文化祭がある日。
普通列車からホームに降りた私・青空ひよりは、快速列車を待つ列の後ろに並んだ。
白銀学園へ向かうためだ。
……結局のところ、自分の気持ちには抗えなかった。
私は理性的な判断ができるほど大人じゃなかったらしい。
そんなお子ちゃまにもオーナーさんは優しかった。
パンフレットが公開された翌日の朝、やっぱり行きたいとオーナーさんに伝えると、「楽しんでいらっしゃい」と背中を押してくれた。
一緒に生徒たちに生存がバレないための作戦を練ってくれたし、なんなら交通費と洋服代までいただいてしまった。
というわけで、今、私が着ているワンピースと腰に巻いたカーディガンは、どちらも今日はじめて着るものだ。
久々の新しいお洋服。
本当は白銀学園でなるべく生徒たちと会わないようにする段取りを考えなければならないのだけれど、電車が来るまではこのうきうき感を満喫させてほしい。
――と、思ったそばから電車が来るみたいだ。
電光掲示板に「電車がまいります」と「Train Approaching」が交互に表示される。
遅れて電車の到着を知らせる短いメロディが鳴って、アナウンスがあって。
それから、入線メロディが鳴り響くなか、電車が風を伴ってやってくる。
普通列車からホームに降りた私・青空ひよりは、快速列車を待つ列の後ろに並んだ。
白銀学園へ向かうためだ。
……結局のところ、自分の気持ちには抗えなかった。
私は理性的な判断ができるほど大人じゃなかったらしい。
そんなお子ちゃまにもオーナーさんは優しかった。
パンフレットが公開された翌日の朝、やっぱり行きたいとオーナーさんに伝えると、「楽しんでいらっしゃい」と背中を押してくれた。
一緒に生徒たちに生存がバレないための作戦を練ってくれたし、なんなら交通費と洋服代までいただいてしまった。
というわけで、今、私が着ているワンピースと腰に巻いたカーディガンは、どちらも今日はじめて着るものだ。
久々の新しいお洋服。
本当は白銀学園でなるべく生徒たちと会わないようにする段取りを考えなければならないのだけれど、電車が来るまではこのうきうき感を満喫させてほしい。
――と、思ったそばから電車が来るみたいだ。
電光掲示板に「電車がまいります」と「Train Approaching」が交互に表示される。
遅れて電車の到着を知らせる短いメロディが鳴って、アナウンスがあって。
それから、入線メロディが鳴り響くなか、電車が風を伴ってやってくる。


