さて。
私が夕陽まむの帰省へ同行したらどうなるか?
――命を狙われる。
正確には、命を狙うふりをされる。
ぎりぎり殺人未遂にはならない、けれど白銀怜には「青空ひよりが死んだのではないか」と不安を抱かせられるような、これまた絶妙なライン。
というわけで、私はそれに乗っかって、義兄と義母を失脚させる計画を立てた。
つまりは、私が行方不明扱いになって、そのあと誰かに「人が行方不明になるような義兄と義母の嫌がらせは明らかに度を過ぎている」と告発してもらうってこと。
誰が誰に告発してくれるか?というのはひとつアテがあった。
光石せいらだ。寮での私のお隣さんで、私の自慢の親友で、春休み前の時点では白銀怜の義兄の婚約者だった。
せいらは、春休みに白銀怜のお父さんと会って、婚約を白紙に戻そうとしていたみたいで。当時はまだ義兄が悪い証拠がなかったから、せいらが悪いテイで婚約破棄の話をすすめなければいけないことを嘆いていた。
私が夕陽まむの帰省へ同行したらどうなるか?
――命を狙われる。
正確には、命を狙うふりをされる。
ぎりぎり殺人未遂にはならない、けれど白銀怜には「青空ひよりが死んだのではないか」と不安を抱かせられるような、これまた絶妙なライン。
というわけで、私はそれに乗っかって、義兄と義母を失脚させる計画を立てた。
つまりは、私が行方不明扱いになって、そのあと誰かに「人が行方不明になるような義兄と義母の嫌がらせは明らかに度を過ぎている」と告発してもらうってこと。
誰が誰に告発してくれるか?というのはひとつアテがあった。
光石せいらだ。寮での私のお隣さんで、私の自慢の親友で、春休み前の時点では白銀怜の義兄の婚約者だった。
せいらは、春休みに白銀怜のお父さんと会って、婚約を白紙に戻そうとしていたみたいで。当時はまだ義兄が悪い証拠がなかったから、せいらが悪いテイで婚約破棄の話をすすめなければいけないことを嘆いていた。


