正直、今すぐひより探しに旅立ちたい。
だがそうすると、自分のせいでひよりがまた危険にさらされるかもしれない。
今度こそ俺が守る。守るけれど、万が一というものがある。
それに、俺とひよりが再会できたとして、それでひよりは幸せになれるのだろうか。
独りで安全に生きることと、俺と共に生きること。今のひよりがどちらを取るのかわかってからでないと、また傷つけることになりかねない。
俺が魔法によってひよりから距離を取ったとき、ひよりは学園を離れる決断をした。その判断の裏にある感情がわからない。
希望的観測だが、たとえばもしひよりが俺の意思を尊重して離れた場合、俺の心がひよりに戻ったことで、また共に過ごしたいと思ってくれる可能性がある。
逆に普通に愛想を尽かされていた場合、俺がひよりの前に二度と姿を現さないことがひよりの幸せに直結することになってしまう。
……作業を進めるペンが止まっていた。
考えていたところで劇的に状況が変わるわけでは無いのだから、今は目の前の仕事をこなすべきだ。
ふぅとため息をついてから、俺は再びペンを動かし始めた。
明日にはまた脚本の読み合わせがある。あの長ゼリフだけでも覚えておかなくては。
だがそうすると、自分のせいでひよりがまた危険にさらされるかもしれない。
今度こそ俺が守る。守るけれど、万が一というものがある。
それに、俺とひよりが再会できたとして、それでひよりは幸せになれるのだろうか。
独りで安全に生きることと、俺と共に生きること。今のひよりがどちらを取るのかわかってからでないと、また傷つけることになりかねない。
俺が魔法によってひよりから距離を取ったとき、ひよりは学園を離れる決断をした。その判断の裏にある感情がわからない。
希望的観測だが、たとえばもしひよりが俺の意思を尊重して離れた場合、俺の心がひよりに戻ったことで、また共に過ごしたいと思ってくれる可能性がある。
逆に普通に愛想を尽かされていた場合、俺がひよりの前に二度と姿を現さないことがひよりの幸せに直結することになってしまう。
……作業を進めるペンが止まっていた。
考えていたところで劇的に状況が変わるわけでは無いのだから、今は目の前の仕事をこなすべきだ。
ふぅとため息をついてから、俺は再びペンを動かし始めた。
明日にはまた脚本の読み合わせがある。あの長ゼリフだけでも覚えておかなくては。


