「はあぁ?」

「…いや、だから、午前中の……」



コイツは自分が遅刻したくせに、お門違いな事を言ってないか?

あたしは和也には出来るだけ協力すると、かつて一人静かに誓ったが、いくら下宿生とはいえ……。



「オマエ何言っちゃってんの?下宿で色々大変だとはいえ、遅刻して無断欠席したのはオマエだろ?遅刻しても、途中から出席すりゃ良かったんだよ。」


「…あの…。」

「あたしメールしたのに、返してくれなかったのに?心配したのに連絡無しで、会ったら開口一番その台詞?いくら和也でも……」


「…その…、ごめんなさい。」




和也の言葉で、あたしは我に返った。

しまった、言い過ぎた。


案の定、和也はショボンとしている。


「…ごめん、言い過ぎた。」

和也はゆっくり顔を上げて、あたしの顔を見た。

「…確かに、遅刻した俺が悪かった。ごめんな、美綺に頼り過ぎだよな。」









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