「…和也、あのさ……………」
あたしは和也に事情を話した。
「うーん、美綺が一番綺麗だと思う所に連れて行ってよ。美綺が悩んで決めた場所なら、絶対に綺麗だろうからさ。」
「じゃあ和也、先にそのデパートの最寄り駅まで行ってさ、暗くなるまで時間潰さないか?」
「良いよ。」
電車で移動した後、あたし達は暗くなるまで時間を潰した。
その街は、デパート以外にもショッピングビルが複数あり、小さな店や漫画喫茶まであるから、時間を潰すのには困らない。
ただ、せっかく上京組の和也を連れてきたから、デパートやショッピングビルを見て回った。
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