すぐに二限目は始まって、昼食を早食いし、内職万歳の三限目になった。
あたしはいつも通りに内職しながら(バレたら致命傷)、イルミネーションの綺麗な所を考えていた。
此の学校は比較的都心に近いので、イルミネーションが綺麗な所なんて、いくらでもある。
比較的近い所では、学校の最寄り駅から電車で10分くらいの所にあるデパートの前が、あたしのお気に入りだ。
何処かからイルミネーションを空輸して来るとかで、テレビで中継されるくらいだ。
しかし、イルミネーションが綺麗に見えるのは、冬至が近いこの時期でも4時半過ぎ。
今日は講義が3時には終わってしまうので、少し待ってから行かなきゃならないのだ。
しかも、和也が下宿しているマンションからは、反対方向になってしまう。
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