けれど。
「…いや、特に無いけど。」
「良かったぁ。」
そのまま講義が始まり、同じ講義の先輩にゴチャゴチャ言われつつ、一限目が終わった。
休み時間に、あたしはいつも通りに自販機でコーヒーを買って、まったりしながらケータイをいじった。
まだ眠い時間にコーヒーを飲みながら、時間が許す限りケータイをいじる……。
最高の至福のひとときだ。
この季節の場合、教室に差し込んだ光で暖かければ、尚更良い。
「美綺?」
あたしの至福のひとときを壊したのは。
振り返らなくても分かる。和也だった。
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