『え?言えば良いの?本当に?』

仁君の口の動きから、そう言ってるのが分かった。


…一体、何の話だろう?













「好き。」


「はいぃぃぃぃぃっ!?!?」




慌ててヘッドホンを外して、仁君の顔を見ると、「しまった」と云う顔をしていた。

楓だけがケラケラと笑っている。




「なっ!?何言ってんだ貴様!」

「楓ちゃんにハメられたんだって!俺だって、言ってから『しまった』って思ったもん。」


「……ちょっと〜、楓〜〜。」

「あはは、美綺も仁君も純粋だから、からかい甲斐が有って面白〜い!」







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