「もし本当に、あたしが自分自身を騙しているなら。もし楓が、あたしの知らない事を知っているなら。あたしに、楓の知ってる事を、どうか教えて。」 楓はあたしの顔をじっと見つめてから、にこっと笑った。 「分かった。大丈夫だよ、美綺。時間はまだ有るから。」 チャイムが鳴った。 「やっべ、遅刻する!!」 クリスマスまで、あと26日。 .