あたしは、驚いて和也の顔を見つめた。




和也とは同時期に大学を卒業して。

お互いにどんな道に進んでも、卒業後もずっと仲良くいられると思ってたのに。

和也、大学辞めちゃうの?




「…和也、大学辞めちゃうの?」


「さぁ〜、どうだろ?俺にもまだ分かんない。」

和也は、少し悲しそうな顔で、微笑んだ。











「………………………………かず」

「まぁ、まずCD屋だ。ほら行くぞ!」

あたしはコートに突っ込んでいる手を、和也に引っ張られた。


外の空気は冷たいけど、和也の手は少し温かい。










クリスマスまで、あと29日。





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