柔らかいという言葉が思いっきり不似合いな私には地獄みたい。 「ほーら平野。お前いっつも固いんだからなー」 そんな先生の言葉に皆が反応して視線は私に。 “すね”くらいまでしか伸びてない手を見て笑われる。 「先生のばーか」 小声で呟いたつもりだったけど、たぶん先生には聞こえた。 だって、眉がピクッて動いたんだもん。 「じゃあ次ー」 その言葉で私は解放されたように大きく息をついた。 「足開いて前に伸びる」