次の日、目覚めてリビングに下りて行くと、何故かシンさんが朝食を食べていた。 「な……、何してるんですか!?」 「お〜迎えにきた」 シンさんが卵焼きを食べながら、あたしの方を向いて言った。 「唯、この方が昨日送ってくれたのよ。しかも、今日は迎えにまで来てくれて。ちゃんとお礼しなさい」 台所から母が顔を覗かせて言った。 「…あ、ありがとうございます」 あたしはシンさんから一番離れた席に着きながら、怖ず怖ずとお礼を述べた。