鮮やかなもの


ある日の夜、

「優心さん、夕ご飯作るの、手伝ってください」

どこか冷たい口調で、萌美は優心に言う。

「何を作るの?」

「豚肉と茄子を炒めて液みそで味付けします」

萌美は茄子を優心が切っている時も、じっと優心を見る。

優心は萌美に嫌悪感を抱き、

「自分で作ったら?」

萌美を軽く睨んで、キッチンを出た。