鮮やかなもの

黎(れい)に借入させられた挙句、逃げられた優心(ゆうこ)。

借入したお金は、類(るい)から話を聞いた母親・深雪(みゆき)が支払ってくれる事になった。

「ゆっこちゃん、うちのバカ息子がごめんなさい」

深雪は泣きながら謝ってくれた。

それを見ると、それ以上は言えなかった。

それ以上、責められなかった…。

それでも義兄を許す事は出来ないけれど。

でも、普段は東京にいるからわざわざ思い出さない限り、怒りは湧いてこない。