キミの隣は特別席


優一に支えられながら歩いていた。

「佐原が教室にきて教えてくれた。」

絢が?教室にいてって言ったのに…でも助かった…





「あっ!マナちゃん!」

廊下の曲がり角から絢と松堂が出てきた。

「大丈夫だった?」

松堂が優一に話しかけた。

「足、捻っただけだって。」



「マナちゃん、歩きにくいでしょ?」

絢が心配そうに尋ねてきた。

「うん、足痛いよ…」

「ふーん…歩きにくいんだ?」



はっ?今、優一がニヤリと笑った気が…


そんなことを思っていたら―――












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