キミの隣は特別席

翌日

「ごめんなさいね。マナ今日欠席するって…」

昨日のこと謝りたかったのに仕方ないな…

「わかりました。俺から先生に伝えときます。」

そうマナの母親に言った。

佐原の所にいかないと…






「おはよう。春沢くん」

にこにこ笑っているけど…目が笑ってない…

「おはよう、佐原。」

「昨日のことマナちゃんから大まかに聞いてるから。あたしが間違ってたのかな？」

「いや、俺が悪いんだ。守るって言っておきながらさ…マナに気が付いたらひどいことを…」

徐々に声が小さくなっていくのを感じた。

「雛見なんかに負けないでよ！！」

「わかってる。」

佐原も理解してくれたみたい…




３時間目は体育。

体操着に着替えて、体育館に。

「今日から柔道らしいよ。」

樹があくびをしながら言った。

柔道か…面倒だな…

「今、空手と柔道してたから面倒だなって思ってるだろ？」

「…」

「何も言わないってことは思ってたな？」

「まぁ…」




体育教師が前に立って出席を取っている。

今いるとこは格技場。柔道のため畳が敷かれている。

「柔道経験者はいるか？」

俺も樹も手を挙げた。そして、もう一人手を挙げている奴が…


「このクラスは春沢と松堂と、雛見だけか」

雛見も…？

奴が座っている方を見ると、目が合った気がした。




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