彼と別れた瞬間、チャラいドクターからの求愛が止まりません


 恥ずかしい。
 恥ずかし過ぎる。

 顔が熱をもつのを感じる。

 背中と足に回された、先生の見かけによらず逞しい腕。意外としっかりしてた胸板とか、より近くで感じた少し懐かしさを感じる先生の香りとか、、

 鮮明に思い出されて胸がきゅーっとなった。

 ……なんて不謹慎な。

 体調不良で運んでもらったのに。そんな自分に嫌気がさした。

 貧血か……。

 知らないうちに無理してたのかも知れない。

 ゆうくんに振られてから色々あり過ぎて、この間の夜勤がとどめだったのかな。

 久しぶりだなぁ……。

 大学時代も、たまに貧血起こしていたっけ。

 (元々、貧血なりやすいだろう?無理するな)

 ……あれ?

 私、先生に貧血のこと話したこと、あったかな。

 外来を受診したこと、あったかな……。


 そんな事を考えていると師長が来て、今後の勤務調整をして帰ることになった。